江戸東京博物館

エミール・ガレ

 常設店とあわせて五時間は居座ったかな。ガレ展がこみこみに混んでいたので、見るまでに時間が掛かりあんまりゆっくり見られなかったのがちょっと残念ですが。
 実際、んなのんびり博物館観賞などしてられないというのはあるし、四月までやっているんだからまたあとでもというのもあるのだけれど、こういうのは「行こう」と思ったときが「行くべきとき」だから。もちろんネタ集めとかそういうのは即物的思考などは一切なく。まぁ、そんなもの。刺激を取り入れる機会は、自分が逃しさえしなければ結構転がっているものだから。
 ヒトヨダケのランプこそなかったけれど内容には満足。陶磁器や家具も良いが、心惹かれるのはやはりというか硝子器。澄んだところ濁ったところ。その中間とその境界。それら全てを内包しているところが良い。実に良い。
 でも、家具にあったヤママユガには思わず見入った。*1
 
 常設展の方は当然というか江戸と東京についてのもの。最初は見る気がなかったのだけど、HPで場所を確認したときに「十二階(浅草稜雲閣)」の展示があると知って寄ることに。そうしたら、東京大空襲の特設展示がありました。時期が時期だからと納得*2
 ところで、東京大空襲と聞いてまず思い出すのは「あぐり」の1シーンで、次は小学生の頃読んだ『東京大空襲』という絵本で、そして『ちーちゃんのかげおくり*3である。
 そんなこんなで昼も取らず、もとい摂らずにいたので外に出た瞬間、鞄に忍ばせていたあんぱんを頬張ったわけで。両国駅前に地ビールの店を見付け『夜霧の甘さのごとき……』なんて謳い文句に負けて一人ビアホールで黒ビールを傾けてまったわけで。
 博物館は一人で行きたいけれど、ビアホールにはせめてもう一人は欲しいなと思った。

*1:欧州の蛾。クジャクヤママユの話を教科書で読んだことのある人〜、挙手

*2:さかのぼれば1945年3月10日の出来事

*3:国語の授業で泣いた