F-35J(1/144ピットロード製F-35A小改造)

 もう相当前に作ったのだが、次期F-XにF-35が内定しちゃったので記事を書いてみる。ちなみに、このキット「サービスデカール」という名目で航空自衛隊機用の日の丸が着いていたので、力の限り挑発的な作り方をしてみた。

 塗装の参考は、零戦零式艦上戦闘機)もしくは紫電改。あと仮に採用されるとしたらA型だろうと思うけど、米国製そのままでは面白くないので、ATD-X心神の偏向ノズルを参考にして改造してみた。

 単発だけど前例は他にもあるから、いけるだろうとノズルを切り抜いてみた。機能としてはこの三つの板が独自に動いて推進方向を制御する仕組み。

 上下でしっかり塗り分け。旧日本海軍飛行隊の機体をイメージしています。右翼端の二重線デカールが露骨。

 おそらく『スカイガールズ』の零神と言った方が通じやすいのではないかと思う。1/144サイズになると、キャノピーを塗装するので精一杯なのだよね。やってやれないことはないけれど。

 機体裏面もちゃんと塗装してありんす。自衛隊ではこういう塗装はしないと確信していながら、こういうカラーリングをするのが私です。

・カラーレシピ(すべてMrカラーで筆塗り)
下地:サーフェイサー1500(これだけスプレー)
機体上面:濃緑色/中島系
機体下面:明灰白色
レドーム及びキャノピー:セミグロスブラック
主翼前縁、尾翼後縁:キャラクターイエロー
ノズル:内側=黒鉄色、外側=焼鉄色
その他:デカール

 なお、F-35のデザイン自体は気に入っています。すっきりしていて、いわゆるローハイミックスのローの部分には適していると思う。
 わかりやすく書くと、F-15イーグルに対してのF-16ファイティング・ファルコン、Su-35フランカー(ジュラーブリク)に対してのMiG-29ファルクラム(ラースタチャカ)の立場。

 つまり、ぶっちゃけるとこの機体。本命という意味での主力にはなり得ないのですわ。単発(エンジンいっこ)、小型、上位機種有り(=F-22ラプター)という有難くない三点セット。

 あと、この機体を米国が売りたがる理由は単純明快で、F-35JSFという複数の国が開発費を出資しているからです。つまり、この機を導入すると自動的にこの計画に参加することになり、開発費も払わないといけなくなるという仕組み。
 この「お金がない」状況では、まず「あり得ない」という選択肢なんですね。補足すると、F-35の機関砲はいま自衛隊が使っているF-15J、F-2、F-4EFJ改が積んでいるM61系列の通称バルカン砲と口径が違う弾丸を使用するので、弾丸の調達費用もプラスαでかかるという。
 この点は、ユーロファイターも同じなので、どのみちラプターを売ってもらえない以上、現状では繋ぎにしかならないので、どうせならユーロファイターにした方が国のお財布(国庫)には優しいですね。

 私個人としては「とりあえずF-15Jをぎりぎりまで使えるよう改造しまくって誤魔化し、ステルス機ではなくステルス機を発見して敵に先にミサイルを撃たれても確実に発見、迎撃できる国産機を作れ」というのがあります。
 ん、まあこれは理想論なのですけどね。
 外交を考慮した現実的な選択肢は、F/A-18Eスーパー・ホーネット。でも空自と相性が良いのは、F-15SEサイレント・イーグルなので、もうとりあえずそれにしておけと思う。
 経費は経費でも、必要経費はなるべく抑えるべきだから。

・追記
 キットは。ピットロード製1/144スケール「ロッキードマーチンF-35AライトニングⅡプロトタイプ一号機AA-1」です。
 ジェット戦闘機の模型で1/144スケールにこだわるのは、パーツが細かくて作るのは大変でも、塗料の消費が少なく完成後スペースを取らないため。