berpop melodies & Remixies vol.2
- アーティスト: bermei.inazawa,acane_madder,Annabel,茶太,interface,瀧沢一留,anporin,結良まり,神田征二朗,ESTi,mewlist,zts
- 出版社/メーカー: studioCampanella 販売:密林社
- 発売日: 2014/04/24
- メディア: CD
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M3からどんだけ経っているんだよ、というツッコミはご容赦。
ついでに、この書き出しも以前にも書いた文句ですが(苦笑)。
予想はしていたのですが、最初の1音からもう聴く態勢がなってしまいました。たぶん、そうなるだろうなー、と思っていたので、聴く時間を設けて置いた判断は正解でした。
多くの方が参加されていて、その分だけ様々なカラー(便宜上こう記します)があるのですが、各曲同士の統一感あるいは連携が強いと感じました。
それでいて、全曲が完全には繋がっていない独自性があって、ああそれって人間(≒人間関係)じゃないか、とも思ったりもしました。
ここまで、ほぼなにも考えて書いていません。
私の地だったりします。というより、刺激を受けると想像力(正確には連想)が働いて、思考が文章化する妙なクセがあるんです。それが他者に伝わる文章かはさておいて。
CDのデザインもお洒落で、それまでのCampanellaのCDを想起させるようなところがあります。このデザイン、彩りがあるのですが、白主体の初代『berpop melodies & Remixies』よりも控えめな印象を受けました。
これは、音楽にも言えることで、全体的にやさしいんです。ラジオで「帯に『日々に疲れた貴方に』とか、コピーを書こうと思っていたけど恥ずかしいので止めた」とべるさんが言っていましたが、あながち間違っていないと思います。
最初に聴いたとき印象的だったのが、7曲目の「lyrics」。
ボーカル曲のほぼ真ん中に入っているインスト曲ということもあるのかもしれませんが、意識が内側から引き寄せられるような感じでしたね。
どの曲も好きで、あえてと言われても困るくらいにいちばんが決められません。
何度も聴いているうちに、特に好きな曲が出てくるかもしれないのですが、たぶん自分は切り離せないんじゃないかなあ、という気がします。
みんなそれぞれに自己主張しているのだけど、ごく自然に並んでいるように感じました。
アルバム自体が1曲であり、1曲1曲もそれぞれもまた独立した1曲。
自分で書いていて「なにを言っているんだコイツは」とは思いますが、全体の流れには沿っていながらも、明らかに違う毛色の曲がないのです。
ラジオでは島村秀行さんが「尖った曲がなかった」と表現していましたが、おそらくそれと同じ意味だと思います。
たとえば、『berpop melodies & Remixies』だと「circle」がこれに当たると思います。一曲目の「嘘」もわりとインパクトが強いですけどね。 この「circle」は曲後半でべるさん本人が歌っていますが、冒頭から毛色の違いを感じます。
それはそれで聴いていて楽しいですし、良いも悪いもなくアルバムとしての性格の違いなのだと思います。
最後のリミックスも、違和感なく同じ世界に入っていて、「少年の夢」でどうしてこの3曲が最後に入っているのかを納得させられました。
※理解と書こうとして、傲慢な気がしたので言い換えました。
きっと、この三曲は開けた蓋を閉じる役目を担っているんじゃないかと思うんです。
これからまた違った見え方(聞こえ方?)が出てくるかもしれませんが、『berpop melodies & Remixies vol.2』には吸い込まれそうな魅力があります。 優しい引力を持ったアルバムです。