猫祭り姫と幼虫社とN区と私

 いまさらながら当時販売していたCDを買っておかなかったことを後悔しています。
 猫祭り姫の『めぐる』というアルバムは、もはや手に入らないのです。あと、当時サイトで公開されていた金魚を××*1するお姫さま(『虫愛ずる姫君』的な)の歌が、もう聞けないのです。
 タイトルに挙げた三つは、大抵の場合ならどれか一つを知ってなおかつ興味を抱けば、芋づる式に繋がるのですが、私の場合はちょっと変な経路を辿っています。

 まず、猫祭り姫muzieで知り、翌年BITPLANEの『EASTERN FAIRY TALE(東方アレンジCD)』で幼虫社の存在を知って『廃園-eden-』を入手し*2、なんらかの別経路でダンボールの街N区を見つけてその音楽に至り、『福神町綺譚・音福』を経て、ようやくCD音源のN区を手に入れました。『HAKOIRI』と『ちいさなせかい』も。

 もっと昔かと思っていたのですが、記事を検索したら2005年5月でした。
 2005年ということは2月に『天零萃夢』を作詞して、まさにその5月くらいに飛絨毯さんから歌入れ(メイコ)の話が来た年で、夏コミで出す萃香の同人誌を検討していた時期なので、そっち方面の回路がもろに開いていた時期ですね。いろんなことが連鎖的に起きた年なので、その辺のことだけはよぉく覚えてますね。
 いやはや懐かしい。

全てが、奇妙にも、一本の糸で結ばれていたのです。

      藤原カムイ『福神町綺譚』集英社

 
 すっとぼけていたわけではなく、本当にすべての関連性に気づかないまま、近年になってその繋がりに気づいたお間抜けさんこそ私であります。

*1:一応伏せ字

*2:そして見事にはまり『幼虫期』まで辿り着いた