前回の続きです。
foobar2000を選択したのですが、その直後に「藤本健のDigital Audio Laboratory
第737回」を読んで、Sony | Music Centerを試してみました。
設定をしていく中で「予想はしていたけど、ああ、やっぱり」と思ったのがこちらの画面です。
USB-DAC対応機器、ありません。
Sonyがじつにわかりやすい説明ページを設けているので、これからハイレゾを聴こうと考えている方は、Music Centerを使わなくともスピーカーの設定についてはたぶん他のサイトよりわかりやすいです。
foobar2000導入時にスピーカー側の設定はしておいたので、まずはデフォルト設定とWASAPI排他で聞き比べてみます。
うーむ、なんとなく、WASAPI排他の方がいいかな?
そんなわけで、ひとまずWASAPI排他にしておくことにしました。
Music Centerはウォークマンとの同期ソフトでもあるので、foobar2000より若干負荷が大きいのですが、その分安定して動きます。foobar2000は導入してからそれほど使っていないにもかかわらず、エラーを吐くことがあります。
フリーウェアのSony製品なので、インターフェイスは当然日本語ですし、iThunesを使っていない/必要ない方ならハイレゾ再生まで視野に入れたとき、お勧めできるソフトではないかと思いました。
私の場合、昔Sonic Stageを使っていたので、大体は勘でわかる部分がある、というのもありますが(苦笑)。
図らずもここで、前回呈した疑問の解答が出ました。
ハイレゾを十分に楽しむには、ハイレゾに対応した再生環境が必要である。
これはもうスピーカーがどうのイヤホンやヘッドホンがどうのというお話しではなく、USB-DAC持ってこいってことです。少し突っ込んだ言い方をすると、オーディオインターフェイスやサウンドカード(っていまあえて増設するケースはあるのか?)が必要ってことですね。
foobar2000について調べたときに、プラグインを導入して擬似的に再現するという方法を見つけたのですが、もとより安定性の低いソフトをさらに不安定にしかねないリスクがあるので、私はお勧めしません。
さて、リトルグレイもどき……じゃなかったfoobar2000をアンインストールしようか。
デフォルトでDAWっぽいスキンが選択できたり、シンプルにしようとすればとことんシンプルに出来るところなど気に入っていたところもあるんですけどね。
ハイレゾの、いわゆる音の良さについては、USB-DACなどが揃ってなくとも上記の最低限の設定をすれば認識できます。
かつて聴き専という言葉が「作る気もないのに、対応音源を本来の音で再生するためだけにハードシンセを買ってMIDIを聴く趣味人」を指したように、コンテンツが増えてくれば再生環境を整える動きは出て来ると思います。
実際、二年ほど前から「ハイレゾ音源対応ノートPC」も売ってますしね。
USB-DACにしても、数千円で買える世界ですから。
これも恐ろしいほどに安くなりましたね。
でも、そこまで気にする人間ってどれくらいいるんだろう?
ここは首を傾げずにはいられません。
というのも、最も多い視聴環境であろう携帯プレーヤーが機能以前に容量的にハイレゾを聴くにはちょっと敷居が高いんですよね。
それと、ファイル作成側の領域に立ち入ってしまいますが、FLACは楽曲情報(曲名、アーティスト名、作曲者、リリース年、アルバム名、ジャンルetc)を打ち込んでおく必要があります。
なぜなら、mp3と異なり聴く側ではこの部分を直接いじれないからです。プレイヤーを介して楽曲のプロパティで変更することは可能と言えば可能ですが、Amazonのmp3やiThunsストア程度の情報を打ち込んでおく必要がありますね。
CD由来のデータではないため、この辺の扱いが細かくならざる得ないと思います。
意地悪な書き方ですが、ここでの扱い方で作品への愛情と手に取るひとのことを考えているか否かが試されると思います。
……本当に意地が悪いですね(ごめんなさい)。