本当にやってる架空のお店

 架空ストアとゆーお店があるのです。長野まゆみ作品に出てきそうなきらきらした小物がいっぱいのトップページなのですが、こちら本(同人誌)も扱っているお店でして『ゆる本』が置いてあったりします。
 オフセットはいいよね、流通に乗せられるから(在庫抱えると大変だけど)。
 単行本や文庫はもっといいよね、流通に乗せられるし手に取りやすいから(印刷費が洒落にならないけれど)。

 括弧内の現実はさらっと流して頂くとして、私が寄稿している『ゆる本』、『7文字でつながる連作長短編を書こう!2015』を含む雲上回廊の販売ページはこちらです。

 このうち、私が書いているのは、
 『ゆる本vol.19』
 『7文字でつながる連作長短編を書こう!2015』
 『ゆる本vol.30』
 『ゆる本vol.31』
 になります。

 ……………あれ? 
 『ゆる本vol.19』ってコピー誌じゃなかったっけ?(まあいいか)。

 この『ゆる本』に関しては、vol,19とvol.30、31ではかなり作風が違います。特にこの19は、当時とある筋に対するフラストレーションをぶつけた掌編ミクロ・ディストピアSFになので、30、31だけではなくこれまで書いた作品の中でも異質な部類に入ります。
 ……携帯電話で読むのに向いているかもなどといまさらながら思っています。

 私はvol19以降しばらく欠席して30から新たに連作オムニバス短編を寄稿しはじめたのですが──32はタイミングが合わず欠席してます、ごめんなさい──、同じくこの30から添田健一さんの連載『鳥占いし少女』がはじまります。
 『ゆる本』は基本的に各地の文学フリマに合わせて発刊されるため、「連載を追っかけるのは至難の業」なのですが、架空ストアのお陰で遠い空の下にいる方にもお届けできるようになりました。
 まさしく、空に架すお店ですね。

 雲上回廊の作品群について少し触れておくと、『山吹色外典』と『反理想郷にさよならを』には校正で関わっています。
 この二作品は見事に対照的な短編集でして、『山吹色外典』は比較的読みやすく多彩な作品が揃っていて、『反理想郷にさよならを』は誌面が黒いと感じるほど濃密でややダークネスな作品が多めです(あとちょっとエロいです)。

 比較的人気が高いのが『世界再生の書物と一つの楽園』らしいのですが、御覧の通り『山吹色外典』、『異界再訪の扉と十三の不思議』と同じく表紙は、コミックガム・ウェブで『龍宮町は海の底』を連載中の漫画家・宵町めめさんが描いてます。
 これらは雲上回廊主催・秋山真琴くんの単著です。
 他にもあるのですが、まずピックアップするとこの辺りかなと思ったので、看板代わりに出してみました。
 秋山真琴作品に挑戦するならまずこの辺がお薦めです。

 添田健一さんは、雲上回廊(雲上文庫)では主催者と並んで単著が多く、『墨妖』、『そえぶし』、『迷迭香』などがそうです。一見してわかるように中国武侠小説(国内なら武田泰淳北方謙三、国外というか本場では金庸など)の流れを汲む作品が多いです。
 簡単言えば、中華風ファンタジーです。
 最近の作品だと、酒見賢一の『後宮小説』が一時書店を賑わせていましたね。
 大雑把に「どんな感じ?」と問われたら「こんな感じ」と返す一例として引き合いに出してみました。

 そんなわけで、ラインナップが充実してきたので紹介してみました。

 あ、架空ストアで思い出したので、こちらも紹介しておきます。
 ダンボールの街「第N無人居住区」を制作されている燈さんの作品もあります。N区の雰囲気を知るには同名の写真集がいちばんなのですが、お手軽なのは『オレンジを買いに』という短い漫画でしょうか。
 実物が欲しいという方は、瓶詰めの街シリーズがお薦めです。



龍宮町は海の底 1巻/宵町めめ

※仕様上amazon楽天しか選べないので、コミックガムの単行本紹介ページのリンクと手持ちの本の写真を張っておきます。