写真が多いので、直リンクで来た方はご容赦ください。あと、東方Projectネタが入りますが、おおよそ知らなくても読めるはずです。
埼玉県比企郡嵐山町に鬼鎮神社という鬼を奉っている珍しい神社があります。いまを去ること四年半ほど前に参拝してきたのですが、書く機会を逸したまま来てしまいました。
その為、映っている光景はいまと少し違うかもしれません。
細かな由緒などはこちらをご覧ください。
なお「鬼鎮神社」と書いて「きじんじんじゃ」と読みます。
「ああ、案内役に鬼(伊吹萃香)を引っ張ってきました」
「外鳥居を抜けた先ね。結構、境内が広いから、宴会もできるよ。ぐるっと見回してみよっか」
「ここがさっきくぐった外鳥居を参道から見たところ。でもって、中に入っていくんだけど……」
「左右に行燈風の灯籠が並んでいるから、急に視界が絞られる。見方を変えれば、見え方も変わる、なんてね」
拝殿のとなりにあるのが社務所。
「遠目にわかると思いますが、拝殿の左右の柱に鬼の金棒がたくさん巻き付けれらています。アップで見てみましょうか」
「そういや、萃香は金棒持ってなかったね」
「私は人間の固定観念の鬼(虎柄のパンツいっちょに金棒)とは違うからねぇ。……持ってみよっかなあ」
「やめれ。これ以上、パワーバランス崩してどうする。持つなら『鬼灯の冷徹』の地獄に行って鬼灯とやりやってこい」
「うーん。あいつは、なんか微妙に紫*1っぽいところがあるから、面倒そう。でも、地獄で仲良くなるとインパ*2させてくれるんだよね。あそこに美味しい麦酒があるって言うし!」
「どこからそんな知識を……って、私の知っている事は筒抜けなのだった。こいつには隠し事できーん。というわけで、お参りをしました」
二拝二拍手一拝*3。
「赤鬼と青鬼といえば、『赤鬼と青鬼のタンゴ』だよなあ。バイオリンを弾くうさぎが可愛いんだ*4」
「ここで『泣いた赤鬼』じゃない辺りが、こいつも胡散臭いんだよなあ……。ま、あれは鬼の話というより、人間の話だから」
神楽殿。
「なぜか、ポツンと置かれていたドラム缶。存在感ばっちりで、用途は謎です。古札所は別にあったのですが、覗き見たところ様々な人形がずらりと鎮座していました。それより、オシラサマではないのですが、紙人形がちょっと恐かったです」
「正面と向かって左手は、住宅街に面した神社なのですが、境内と右手は緑豊かで、裏手の道向こうには田んぼが広がっていました」
「ところで、さっきのブランコなんだけど、この神社のすぐ隣りに運動場があるんだよね」
「訪れたとき、地元の小学生が広々とした運動場で、草野球をしていました。といっても、三人程度なので実にほのぼのとした光景でした」
「ピッチャーやったら誰にも打てないサウスポー。バッターやったらバットとボールが同時に砕けかねない強打者。外野にあっては鉄壁無比の野手……」
「いやいや、そうじゃなくてさ。たまにはあの子らみたいに勝ち負け抜きで勝負してみたかったな、ってこと」
「論旨が矛盾しているようだけど言いたい事はわかるよ。だがなあ、萃香とじゃれ合える器量となると、手加減有りでもこっちの世界じゃ相当なレベルだろうなあ」
「じゃ、そろそろ帰ろうかね。あー、写真が微妙に薄暗いのは、なんでだっけ?」
「……(ちなみに、この日は駅で地酒が売っていたので買って帰りました。いやあ、美味かった)」
「おらー、みんな呑めー! 未成年とやらは水を注いで、気分で呑めー!」
おしまい。