『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』に出てきて、どういう本か気になったから読んでみたが、いぶきもぼたんもよくこれ途中で投げずに読んだな、と思う*1。
作品背景の1980年は、1970年代後半と思って読んだ方が感覚をつかみやすいだろう。
ラストに出てくる〝シャネルの白いワンピースを着た三十二、三歳の素敵な奥様〟という感じの女性〟に対する主人公の憧憬が全てを物語っている気がした。
「ああ、美しく生きていきたい」ってことかな、と……。
書いてみたら虚しくなってしまった。
ただでさえ読んでいて空疎な思いを抱いてしまう小説なのに……。*2
記事タイトルが新潮文庫なのにリンクが河出文庫なのは、amazonリンクに出て来なかったからである。
ほったらかしにしていたブログを読書ブログとして再開しようと思ったものの、この調子ではいつまで続くかあやしい。せいぜいどういう意図でこの本を手に取ったかを記す程度になると思う。