源孝志『グレースの履歴』河出文庫

 

 ちょっと前にチラ見したドラマに興味を惹かれたので原作本を読んでみた。普段あまり手に取らない類の本のような気がする。

 亡くなった妻が遺したカーナビの履歴を追う旅なのだけど、主人公が旅を通して得た縁の中で旅を終えた後も強く生きる縁がいまを生きている自分だからこそ得られたもの、というところが良かった。

 ロードムービーが好きなのですんなり物語に入り込めた部分はあると思う。